牛と人間は構造が違う

以前書いた友達の獣医さんから借りた資料で知ったのですが、牛と人間は乳房の構造が違います。
搾乳でも書いたのですが、たびたび乳首だけをしぼろうとするお母さんに出会って、そのたびに考えてみるのですが、牛の乳搾りのイメージがあるのかもしれないと考えるようになりました。
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簡略化した図です。牛は乳首に「乳腺槽」というものがあり、ここにたまるんだそうです。
牛の乳搾りは、長く垂れ下がった乳首を握ると1つの穴からシュー!と音を立てて出るイメージがありますよね。
でも図でわかるとおり、人間には牛のようにあきらかな母乳のたまる場所がなく、平均して約9本の穴から出てきますので、牛のように搾ってもうまいくいきません。
そのことを動画で見せてくれるのがこちらです。
Squeezing Nipple Demonstrating Difference Between Poor latch こちらはDr.Jack Newmanのサイトです。
ときどき参考文献としてご紹介する「母乳育児が必ずうまくいく本 メディカ出版」の著者です。
(3度お会いしたことがありますが、なかなか楽しい方です^^)
ここの動画を見ると、どこを搾ると出てくるのかが分かると思います。
ということは…赤ちゃんが乳首だけを口に入れるよりも、もっと深くまで口に入れたほうがよりたくさん飲めそうに思えますよね?(勢いよくたくさん出てしまうタイプのお母さんの場合は、浅く飲んでいても赤ちゃんが充分な量を飲むことが出来る場合もあります。ただ、その場合はお母さんの乳首にトラブルが起こる可能性が高くなります。詳しくは 赤ちゃんのおくちに書きました)
動画で指で押している部分くらいまで赤ちゃんの口に入れればよさそうですね。
参考文献:ibc – International Breastfeeding Centre http://www.nbci.ca/

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Posted by sari