NICU
NICUという場所があります。NICUはNeonatal Intensive Care Unitの略で日本語では「新生児特定集中治療室」といい、早く生まれたり、病気をもって生まれたり、出産時のトラブルなどさまざまな原因で集中的な医療が必要な赤ちゃんをみるところです。
NICUに入る赤ちゃんはお母さんと離れて入院します。このような赤ちゃんは母乳の免疫成分が感染から守ってくれるので、母乳を得ることが大切です。お母さんはしぼった母乳を持ってきて赤ちゃんに与えます。
このことは並大抵のことではなく、お母さんにとっては体力も時間も気力も必要な大仕事です。
UNICEF/WHO 赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援ガイド ベーシック・コース には、赤ちゃんの成長と生存にはお母さんがとても重要ということで、NICUの環境をお母さんにとっても居心地よくすることの大切さが書かれています。
http://www.unicef.org/nutrition/files/BFHI_2009_s3.1and2.pdf
の159ページです。
とはいえ、病院のスペースや予算が限られているので、ここに書いてあるような理想的な環境を作ることは難しそうに思えます。具体例はないかなと探してみたら、youtubeにありました。
スウェーデンのウプサラ大学病院のNICUです。
赤ちゃんの横にお父さんとお母さんが座れる椅子があったり、赤ちゃんをベッドで抱っこすることができるようです。後半に家族のためのスペース紹介があります。赤ちゃんの兄弟のための遊び場、テレビや映画、本を読めたり、キッチンで食事を用意できたり、ソファーで休んだりできるそうです。外の庭にも小さな遊具があります。