新生児の授乳の位置

赤ちゃんに授乳するときに、イメージするのは赤ちゃんの頭がお母さんのひじの内側に来るように抱っこするのが一般的かもしれません。
ただし、この抱っこは「新生児」の授乳の時には向いていない可能性があります。
抱っこについて2でも書いたように、何か飲むときにあごを引いてみてみるとわかるのですが、うまく飲めませんよね。
たとえば左胸で授乳する場合に新生児の頭をひじの内側に乗せてみると、赤ちゃんの口が理想的な乳頭との位置関係より、向かって右のほうになりがちかもしれません。それは新生児がとても小さいからなのですが、右にくる、ということは飲むために赤ちゃんのあごがひけてしまうことになりがちです。イラストをどうぞ 向かって右が効果的に飲める位置です。
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新生児のうちはひじの内側で頭を支えようという意識よりも、赤ちゃんの姿勢第一で考えるとよさそうです。
交差横抱きで赤ちゃんの頭を支えてもいいし、ひじよりもっと手首のほうで支える人もいます。
イメージよりも赤ちゃんの頭はお母さんの体の中心のあたりにくるといいようです。そんな抱っこは腕が痛くなってしまいそうな方にはレイドバック laid-backの姿勢もおすすめです。リンク先のイラストほど傾けなくても、普通に椅子に座って授乳するときにまだ引っ込まないお腹に赤ちゃんをかるーく乗せるようなイメージです。そうすれば赤ちゃんの体重をお母さんのお腹で受けますので、腕にかかる負担が減ります。
もっともすぐに赤ちゃんは大きくなって、ひじの内側に頭を乗せて抱っこする姿勢でうまく飲めるようになります。
今回参考文献は特にありません。さまざまな文献が言っている「効果的な授乳」を元に、実際の授乳を見ているときに気づいたことです。なにか困っているときに自分の授乳がどうなっているかを客観的に見ることは役にたちます。パートナーにスマホでムービーを撮ってもらったり、鏡でみてみたり、授乳の抱っこに詳しい人に見てもらうこともいいですね。

0-5ヵ月

Posted by sari