お宮参りで乳腺炎 1
あみちゃんが生まれて1ヵ月たち、お宮参りに出かけました。
神社に行き、写真館で記念撮影、会食して帰りました。ミーナさんはその夜に熱が出て寒気がし、胸が痛みます。
どうも乳腺炎になってしまったようです。
ここで、ミーナさんの乳腺炎の原因はなにか、と考えてみます。
ここでもすでに書きましたが、今回考えられるのは…
1)いつもと違う洋服、下着で体を締めつけた。
2)おばあちゃんが抱っこしてくれていたので、授乳時間がいつもより空いた。
3)授乳できる場所がなかった。できたとしてもいつものように授乳できる洋服ではなかった。
4)写真館の予約などの時間に追われて、授乳に充分な時間をとれなかった。
5)疲れた。ストレス。
などでしょうか。まんがではあみちゃんのおばあちゃんしか書いてませんが、義父さんがいたらなかなか「授乳で中座します」とも言い出しにくいですよね。特にはじめての赤ちゃんのときは。
そろそろ飲ませようかなと思っているときに、おばあちゃんに抱っこされてご機嫌だったら、今授乳するのはなぜ?と言われてしまうかもしれません。気兼ねしますね~。
胸を圧迫すると、乳管中の母乳の流れが滞る場所ができることがあります。
そして、母乳がいつものように流れ出ないと、腺房という母乳を作る袋がいっぱいになります。
ぱんぱんにたまると、普段はつながっている袋のスキマが開いてきます。そこから母乳の成分が出てきて、炎症を起こしたり、むくみをおこしたりします。また、腺房をとりまいている毛細血管にも影響を与え、流れが悪くなります。
すると、むくみでリンパ管の流れが圧迫されて滞り、リンパ管で運ばれるはずのものが乳房から出て行かずたまってしまいます。もっと悪くなると、細菌がたまって膿瘍というものになることもあります。
これが乳腺炎の仕組みです。
乳腺炎はまずならないように心がけることがいちばんです。
おばあちゃんには前もって話をして、ゆとりあるスケジュールで計画し、あみちゃんのペースを伝えておけるといいですね。
なってしまったあとの対応法は、次回書きます。
ところで、なぜ3コマ目のごちそう食べたが原因に挙げられていないの?と思うかもしれませんね。
実は、乳腺炎の原因は食べ物、というエビデンス(科学的根拠)がないです。経験的にこれは私にはあわないな~と思う食べ物がある人もおられるかもしれません。科学的には食べたもの(栄養素)で母乳中の脂肪量は変わらない、しかし脂肪の構成成分は変化する、のだそうです。
日本人は比較的魚をたくさん食べるからDHAが多い、というのはあるそうです。
ごちそうを食べた環境や状況を考えてみると、結局上にあげたような原因もあることがほとんどです。
例えば
ごちそう → お祝い事、パーティなどで食べることが多いですね。
そういうときは人が集まります。そういう集まりは準備、お給仕や片付けなどお手伝いすることも多いでしょう。人が集まると赤ちゃんをみんながかわいい!かわいい!と代わる代わる抱っこしてくれて、なかなか授乳できないかもしれません。人が集まるので授乳のスペースもないかもしれません。
結婚式のおよばれなどでは、それなりのドレスアップした格好をしますので、授乳に不便な服かもしれません。赤ちゃんを預けて数時間授乳できない場合も多いでしょう。両親の還暦祝いというものあるかもしれませんね。
絶対に前もってわからないのがお葬式です。これも突然だし、親戚に赤ちゃんを預けることもできないので、赤ちゃん連れで出席して大変、ということにもなります。泣かないように、どこか行かないように、おんぶしっぱなしだとおんぶひもで胸を圧迫する可能性があります。
結婚記念日におばあちゃんが赤ちゃんをみてくれたので、久しぶりに夫婦でレストランに行った、というのも、レストランに応じたドレスアップ&赤ちゃんと離れて授乳間隔が空きますね。
甘いものやこってりしたものたくさん食べちゃった!というのも、よくよく聞くと、もともと疲れていて甘いものが欲しくなった、ということがあります。
ちなみにsariの知り合いで、絶食中に乳腺炎になったという方がおられます。食事が乳腺炎の原因ではなさそうな例ですね。
脂肪に関しては、ちょっと計算してみました。それは次回書きます。
参考文献:母乳育児支援講座 南山堂
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