本能的かどうか

ツイッターに書きました

特殊ミルクを必要とする赤ちゃんにもこれだけの物資が必要です。これがないと命の危険があります。限られた物資でより多くの命を救うため「一般論として」母乳育児のための情報を発信しています。母乳育児は本能だけではできません。学習が必要です。
たとえば赤ちゃんの抱き方をすこしかえるだけで、赤ちゃんの体重の増えがぐんとよくなるケースが結構あります。見て学ぶことが効果的ですが、できない場合は書物や写真などから学べます。教えてもらわずにできる人は限られています。支援を求めるのは必要なことなのです

書いて気づいたのですが、授乳は本能でできる行為だと思い込むと、できなかった場合の苦悩はそれはたいへんなものでしょう。
実際は授乳できるかどうかは外的な要因(環境・健康状態など)が影響します。
そして効果的に赤ちゃんが母乳を飲みとって成長していくためには、赤ちゃんが飲みやすい姿勢になる必要があります。
今までに書いてきた基本的な最低限の 授乳の本当の「よい姿勢」 のとり方だって、本能ではわかりません。
首のねじれ
(この絵を見るのが初めての方は、首だけ横向いて何か飲んでみてください。のどを通りづらく疲れることがわかると思います。)
まわりをみて学ぶものなのです。動物園育ちの哺乳類がうまく授乳できずに飼育員さんが哺乳瓶でミルクを与えている写真を見た事があるかもしれませんね。授乳はお母さんと赤ちゃんの相互作用でなしえるものなので、赤ちゃんの本能だけでも難しいようです。
授乳は教えてもらって(もしくは情報を得て)できるようになるもの。
そんな支援なしでうまくいかないのは、ある意味当然です。それはお母さんのせいではないです。
気軽によその授乳姿を目にすることが減って半世紀たったのが今なのだそうです。
人類は一度忘れ去れかけたコツを科学的根拠という視点で再発見していきつつあるようです。
その情報を得られなかったのは今の日本の状況では仕方ないところがあると思います。
支援が受けられなかったことはお母さんのせいではありません。

所感

Posted by sari