主観的な言葉
今日はsariが気をつけていること、です。
私の父は好き嫌いが多く、父の嫌いなものを家族が食べていると必ず
「そんなん、おいしいか?よーそんなん食うな~」
と言ってました。もちろんそんなこと言われていい気分はしません。
あるとき
「そういう言い方は他の人の気分が悪くなるから『残念だか俺の口には合わない』って言うんだよ」
と言ったら、その後は言わなくなりました。
主観的な判断をする言葉は気をつける必要があると思います。
世界の多くの母乳支援団体は、どれだけ長く飲ませるかについて具体的な記載はなく、その親と子が決めること、としています。
私の長男が生まれた頃は、まだ母子手帳に「断乳」という言葉があり、1歳で母乳をやめるのがよいと当時流行った雑誌や本で言われていました。
その当時の経験を持つお母さんは、1歳でやめるのが当然だと思っているし、そうしてよかったと思っているでしょう。人間は自分にとってよかったと思うことは、他人にもよかれと思ってすすめますから、今でも1歳でやめたほうがいいのか?と悩むお母さんがたくさんいます。
1歳越えて母乳を飲ませていると批判的なことを言われることも多いようです。
私が今までに聞いた中で一番ショックだったのが
「そんなに飲ませるの、気持ち悪い」という言葉です。
もちろん、その人がどう思おうが自由です。きっとその人にはその人の信念があり、考え方があるのでしょう。彼女は1歳を越えて母乳を続ける気持ちはないことを言いたかったのかもしれません。私はそれを尊重します。
でも… 他人を気持ち悪いっていうのは、その人を尊重しているようには感じられないし、そう言われた人はきっと傷つきますよね。そもそもその場にいた誰もその人に長く飲ませろなんて一言も言ってないので、びっくりしました。
自分が支援する立場になって最初に気をつけたのはこのことです。今までの友人との会話を振り返ると主観的なことも言ってたかもな~と反省しました。物事は多面的であって、さまざまな見方があるということを常に念頭においてます。母乳育児支援とは関係ないところでもこのことは役に立っているように感じています。
ちなみに、Unicef/WHOの赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援ガイドベーシックコースの44ページには以下のようにかかれています。これは支援する人に向けたテキストです。
引用
よいコミュニケーションとか、女性自身の考え、信念、文化を尊重することです。相手の女性に向かって「こうすべき」と思うことをするようにアドバイスしたり、特定のことをするように強く促したりすることではないのです。
引用終わり
なぜか母乳育児支援というと、母乳をとにかく強く強くすすめられる、と誤解されがちのようですが、そんなことはありません。メリットデメリットを伝えたうえでどうするかを決めるのはお母さんですし、その人が情報を吟味した上で、母乳をやめる決断をすればそれを尊重し、それに向けた支援をします。
参考文献:赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援ガイドベーシックコース
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