植物ベースの人工乳代用品の危険性
今日は一般に「ヘルシー」なイメージでとらえられているものが、本当はどうか?という話です。
薬局などで販売されている乳児用人工乳は、お湯に溶かすだけで使用できて栄養的にも優れたものです。
「栄養価」は母乳とそっくりになるように開発努力がすすめられており、衛生に配慮して利用すれば問題ありません。
そして母乳には人工乳には添加できない各種細胞が含まれており、感染防御作用などさまざまな利点を持っています。
と違いはありますが、おおむね安心な人工乳(ミルク)です。(異物混入などのリスクはありますが、メーカーはリスクを下げる努力をしています。)
ですが、海外でこのところ2つほど気になる記事を見つけました。
それは、「ヘルシー」なイメージでとらえられている植物性の食品によって作られた「代用」人工乳です。
一つ目は、アーモンドミルクベースの人工乳で壊血病を起こした例 Published By American Academy of Pediatrics (アメリカ小児科学会)です。ビタミンC不足だそうです。
もうひとつはあえてリンクはしません。
ホームメイドのオーガニックな菜食主義人工乳の作り方についての記事です。
経験談なのか、母乳を飲んで離乳食も食べている12ヵ月の著者の子の食生活にくわえていいと思うわ~、みたいなことが書いてあります。
でもこれをナナメ読みで、低月齢の子に人工乳代わりにしてしまう人がいないだろうか心配です。
なので、健康上よろしくないよ、とここに書いておきます。
メインはアーモンドミルク(もしくは大豆やライスミルク)、ここにココナッツオイルやDHA、イーストなどをくわえる、というものです。
食べ物で数少ない注意点にかいたように、ビタミンB12不足も懸念されます。
植物性だから安心、というわけではない例がもうひとつあります。
それはハーブや漢方、精油です。
中にはお薬と同等の成分が入っていたり、高濃度だったりするものもあります。ダイエットサプリを調べたら下剤の成分が入っていたという話もありますよね。成分や含有量がわからないことはひとつのリスクでもあります。
とくに赤ちゃんは食べるものは1歳まではメインが母乳(もしくは人工乳)です。大人のようにいろいろ食べてリスクを分散させる事が難しいです。
「○○を避ける」だとか「○○だけ」の食事法は情報を集めて検討することが必要です。
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