データをどう考えるか

「平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要」が厚生労働省のページにでました。
その中の第1部 乳幼児の栄養方法や食事に関する状況 に母乳育児についてのデータがあります。
これについて様々な意見が見られ、ネットの記事では「こうあるべき」というようなものも見られます。
そのような記事と今回のデータについてsariは以下のように感じています。

データは疫学的に意味のあるものであって、「自分がデータのどこに該当するのか」を当てはめることは妥当ではないと感じます。
どういう育て方をしたから「えらい」だの、どういうことをしたから「がんばっている」だの判断できるものでも、すべきものでもないし、目的でもありません。
ある状況においては何を選択すべきだ、どういう育て方をすべきだと一概に論じることはできないのではないかと思います。
家族に一番いいと納得して選択したのであれば、ほかの選択について意見することは不必要だと感じます。

したくない人に母乳育児を押し付けているのでは?という意見もネットでは見られますが、アンケートでは93.4%が母乳で育てたい、と答えています。ならばその中で願いが叶う人の割合が増えていることはハッピーなことだと思うのですが、なぜか母乳育児支援がよろしくない論調になることは不思議なことです。母乳でなくてもいい、という言い方をすることは、なにか赤ちゃんの育て方について価値感を定めてしまっているようにsariには感じられるのです。
情報を得たうえで(ここ大事) 選択したのであれば、自己肯定感が保たれるであろうと思います。
どちらがいい悪いとジャッジするよりも、つらい経験をした方が減るためにはどのように支援をしていけばいいかという未来志向のお話が世の中に展開されるといいなあと願っています。
こちらもどうぞ。情報の届きやすさと届きにくさ

授乳中

Posted by sari