離乳食の歴史

補完食(離乳食)について、おもしろい記事を見つけました
http://www.babymanualnotincluded.com/blog/?p=30&hc_location=ufi
イギリスのお医者さんで、赤ちゃんはマニュアルを持って生まれては来ない、といっています(^^)
子育てのスタイルについて両親が選択するときに科学的根拠を検討する助けをしたいとプロフィールに書かれています。
さて、補完食の歴史がこのページにあります。引用された図はすごいですね。1953年に医師によってかかれたものです
生後2.3日で1日2回シリアルをあげるんですって!
8週目にはたまごとあり、えええー!と驚きますね。
ローマ時代、エジプト時代は生後6ヵ月ごろから始めるものだったようですが、時代とともにかわり、人類の歴史においてはほんの一瞬である近世ではひんぱんにすすめられる月齢が変化してきたようです。イギリスの国民健康サービスは1994年までは3ヵ月が補完食を始める最低月齢だったそうです。1994年に4ヵ月に変わったそうです。WHOは1995年までは4-6ヵ月の間といい、2003年に今言われる生後6ヵ月以降となったそうです。
1995年といえば、sariの最初の子が生まれた年です。たしかに一般的には今より早くあげる情報が広まっていたと記憶しています。この年の母子手帳の写真です。
image1.jpg
一部引用します

ドロドロした食物をあげ始めるのは、5ヵ月ごろです。その前に果汁やスープをあげて、お乳以外の味に慣れさせます。

今では早すぎると消化器官が未熟なため問題を起こす事がわかっています。(もちろん遅すぎることも問題です)
とはいえ、↑のような時代があったため、おばあちゃん世代までいかなくても、生後6ヵ月なんて遅くない?という世代が存在します。
そしてそのように早い時代に食べさせていたので、食べ物をなめらかに丁寧にすりつぶさないと赤ちゃんが飲み込むことは難しかったです。でも今は生後6ヵ月からなので、その当時のようなスープやほとんどお水のおかゆではなく、もっと濃度のあるものから始める事が出来ます。
赤ちゃんは補完食を始めても急にたくさん食べられないので、今まで飲んでいた母乳に変えて食べ物を食べる事になります。そう考えると、母乳より単位体積あたりの栄養が少ないものを食べた場合、赤ちゃんの受け取る栄養分がへってしまう危険性があります。
昔の早めに与えていた時代と比べて時期だけが変わり、与えるものの情報はそのまま昔のやり方が残ってしまっているのかなと感じます。
離乳食のはじめ 離乳食のはじめ2
にも書きました。
WHOの補完食
http://www.who.int/nutrition/publications/infantfeeding/WHO_NHD_00.1/en/
のDownloadのJapaneseで開くと9ページ目にゆるいおかゆについて記載があります。
与え始める時期だけでなく、内容についても情報が広まるといいなと思います。
参考文献:
http://www.babymanualnotincluded.com/blog/
http://www.who.int/nutrition/publications/infantfeeding/WHO_NHD_00.1/en/

授乳中

Posted by sari