顕微鏡写真の紹介
やわらかな風の吹く場所に:母乳育児を応援 さんに素敵な写真が掲載されています。
一枚だけお借りして
内海病院 中央検査科 中島準一さん撮影
顕微鏡でミルクと母乳とを見てみた
顕微鏡で見える赤ちゃんの免疫 より
こちらは1000倍で見た母乳だそうです。
もっとたくさんの写真は戸田さんのブログでお楽しみください。
母乳とミルク(人工乳)は肉眼の見た目はどちらも白い液体ですし、赤ちゃんを育てる能力がありますが、顕微鏡で見てみると構成物質がかなり異なることがわかるかと思います。
ちなみにわかっている限りで母乳と人工乳の構成を書き連ねたポスターがあります。
Breastfeeding Posters: Benefits, What’s in Breastmilk vs Formula & The Breastfed Baby & Toddler
Formulaは英語で人工乳です。
Breastmilkは母乳。
単語を比べてみるだけでも母乳には人工乳の5倍ほどの構成物質があるようですね。
母乳には写真のように生きた細胞がたくさん含まれています。戸田さんのブログには比較して人工乳の写真もありますが、人工乳は100倍ではなにかつぶつぶが見えるが、倍率を大きくしても母乳のような構造をもったものではないというようなことが書かれています。
母乳には生きた細胞、免疫成分が入っています。
ご紹介したのは、これから赤ちゃんを産む女性が赤ちゃんが何を食べて成長するのかを選ぶときに、こういう情報を知った上で選択できればいいなあと自分の経験から思うからです。
なんとなくおしゃれな哺乳瓶があるからミルクにしよう!とか、カフェでドリンクをオーダーするかのごとくイメージで決めてしまって、あとで事実を知って後悔するのは残念だなあと思うのです。
多くの女性は適切な情報と励ましがあれば母乳育児ができるのですが、sariが母乳育児をしていたころから現在までたいして状況は変わっていないのは残念なことです。
そしてsariにはひとつ心配があります。このような母乳のほうが免疫も入っていて健康によい、という情報を出すと、母乳で育てられなかった人が悲しい思いをするといわれることです。
過去は変えられません。でも思い出してみるとほとんどのお母さんは一度くらい飲ませてみたことがあるのではないでしょうか?「完全に母乳だけ」で育てるのが目的ではありません。ちょっとでも飲めば母乳のメリットは受けられるのですから。
中にはお母さんの病気でまったく飲ませることができない状況もありますし、赤ちゃんの都合で母乳が消化できない(ガラクトース血症のような病気があります)こともあります。200年ほど前は母乳が飲めなければほとんどの赤ちゃんが成長できなかった時代から、人工乳という命綱があるすばらしい時代になりました。赤ちゃんの健康がいちばんです。
優劣の問題ではなく、科学的な事実として受け止めていただけたらうれしいです。
ちょっと横道(^^;
sariの住む町には古いたばこ屋さんがあって、そこの看板がいまだに
「今日も元気だたばこが美味い」
なのです(!!)
「健康のため吸いすぎに注意しましょう」
の時代を経て、今はたばこを吸うのが明らかに健康にとってマイナスであるという内容の警告文を記載する義務があるそうです。
ものの見方は時代によって変わります。ちょっとずつ科学的根拠のある情報が広がっていけばいいなあと思います。
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