どの赤ちゃんも最初は体重が減る
赤ちゃんが最初の数日に体重が減るということを、子育てがはじめてのお母さんは知らないことがあります。
生まれたあと赤ちゃんの体重が減ったのを見て、母乳育児がうまくいってないと思い込んで自分を責めるという話も聞きますし、増えてない=おなかがすいている=かわいそう、と連想してしまうこともあります。
赤ちゃんは母乳で育っても、人工乳で育っても、生後は体重が減るものなのだそうです。
人工乳にすれば体重が減らないのでは?と考える人もいますが、参考文献のデータによると、人工乳でも母乳でも生後すぐに体重は減る。ただし、人工乳のほうがデータ上では減少が少ないのだそうです。
ここで体重減少は少なければ少ないほどいいのか?という疑問が生じます。
生後1週間の体重の増えがその後の赤ちゃんの人生における健康問題と関連するという研究があるそうで、この時期の人工乳は多く与えすぎないほうがよいとしている人がいるそうです。
こういう研究は赤ちゃんが生まれてから数十年の追跡が必要なので、赤ちゃんの代謝メカニズムが解明されるのには時間がかかりそうですね。
あまり知られていませんが、お母さんが点滴をしながらお産になった赤ちゃんは、水分を多く含んだ状態で生まれてくるのだそうです。ですので、そういう赤ちゃんは体重減少が大目になる傾向もあるそうです。
そのほか、体重が大きかった赤ちゃん、帝王切開で生まれた赤ちゃん、早めに生まれた赤ちゃん、男の子より女の子のほうが失う体重が多いという研究があるそうです。
人間の赤ちゃんの体重は生後すぐは減って当たり前、といっても適切な成長が出来るように支援される必要があります。
以前に適切な体重の評価ついて書きました。
参考文献:
Breastfeeding Answers made simple – A Guide for Helping Mothers Nancy Mohrbacher,IBCLC,FILCA
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