ミルクを少しずつ減らすって? 1

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残念ながらお母さんが希望していても必ずしも母乳だけで育てることができないことも実際にはありますが、母乳は全く飲まないよりも飲むほうが赤ちゃんの健康にメリットがあります。また飲んだ量によって受けられる恩恵が多くなることもあるので、少しずつを長く飲ませることで赤ちゃんの健康に寄与することもできます。
母乳だけで育てることを「賞賛」(という言い方もおかしいですが)されるというような話も聞きます。「賞賛」というと違和感をsariは感じます。そのお母さんができる範囲でお母さんの望みになるだけ添うような個別の支援が大切なのではないかなと思っています。もしお母さんが母乳で育てないと決めたとしても、産後は多少なりとも母乳は出るものなので、それをトラブルなく終えていくための支援は必要だと考えられています。こうしてみるとどんなお母さんも母乳に関する支援が必要になりそうですね。
さて、ミルク(人工乳)と母乳を両方あげている場合、できれば母乳の量を増やしてミルクの量を減らしていく希望を持つお母さんは結構いらっしゃいます。sariは長男のときにやり方次第で母乳の量を増やせるなんで知りませんでした。当時読んだ本にはなかったし、それを教えてくれる人もいませんでした。今思えば残念な話です。母乳の量は生まれつき決まっているものだと思っていました。それを補強したのがsariの母の話です。なんでもsariの母はやぎのミルクとの混合?で育ったらしいのです。そしてsari自身もミルクと母乳の混合からまもなくミルクだけになったそうなので、そんなものかと思っていました。ちなみにsariの赤ちゃんのときの成長の記録をみるとミルクに変えても驚くほど体重のふえが少なかったです。なぜかはわかりませんが、赤ちゃんのsariはミルクさえ飲めば安心という話ではなかったようです。
ミルクの減らし方、の前にまずは母乳をより多く飲めるようなことが大切です。ひんぱんに飲ませる、赤ちゃんにとって飲みやすい姿勢にする、より効果的に乳房から飲み取れるような吸着の仕方、赤ちゃんの飲む意欲を増すような方法を試す、などをしてみることが必要かもしれません。このブログで今までに書いてきたようなことです。その上で赤ちゃんの健康を守るために体重をチェックしながら少しずつミルクを減らしていくことになります。ネット上ではさまざまな経験談が見つかりますが、その「少しずつ減らす」の少しずつが人によってさまざまなように感じます。実際にsariが見たり聞いたりしたケースでも、1回に足す量を10mlずつ減らす人もいれば、量に関わらず5回足してたのを2回にする人もいます。午前中だけは足すのをやめてみるという人もいますし、今日から3日間母乳だけにする!と突然ミルクをやめる人もいます。また指導した人(お医者さんや助産師さん)によっても結構「少しずつ」の感覚が異なるのだなあと感じます。中には赤ちゃんの健康が心配になるような方法を聞くこともあります。
あまり文献に載っていない話のようなので、実際には他人の経験談を参考にして試すことが多いようです。赤ちゃんの健康に影響を及ぼさずにミルクを少しずつ減らすにはどうしたらいいでしょうか。次回は調べた文献の話の予定です。

授乳中

Posted by sari