母乳をやめれば問題は解決するの?
問題が起こったときに、その原因を考え、その上で対処をするのは当たり前ですけど、今日はその対処がもたらすであろう期待が妥当かどうか、ということを考えてみたいと思います。
例えば、おむつが汚れたら代える、とか、おなかが空いたので母乳もしくは6ヵ月以上だと食べ物を与えてみた、などは妥当なことだと思われます。原因の問題解決=対処だからです。
しかし、物事はこう単純な問題ばかりではありません。
複雑に物事が絡み合っているような場合、さまざまな対処を考え片っ端からやってみるということもあると思います。その中からうまく赤ちゃんにとっていい方法が見つかり、お母さんも赤ちゃんもハッピーになるならいうことはありません。
しかし、時々妥当かどうかわからないアドバイスがされることがあります。
その代表的なものは
母乳をやめればいいのに
というものです。
もしこういわれたら、ちょっと立ち止まって本当に妥当なことかどうか考えてみることが必要かなとsariは思います。
まず、母乳をやめるということは不可逆的なことです。母乳は水道のように自由に出したり止めたりできません。いったんやめるとなると、お母さんの体は「もう必要ないんだ」とばかりに生産を減らして行きます(FILが働きます)。途中で気が変わってまた母乳に戻そうとすると赤ちゃんの協力が必要です。想像するだけで結構難しいことのように思われます。それを踏まえた上で、母乳をやめることで本当に問題が解決しそうかどうかよく考えてみる必要があります。
よく言われるのは、母乳をやめたら夜よく眠るようになる、というのがあります。が、全ての赤ちゃんにとってこれは真実かというとそうではなさそうです。sariの友人の中には、結局夜中おなかが空いて起き出して夜食を食べさせることになったケースや、夜泣きするようになっておっぱいなしでなだめるのに苦労したというケース、口寂しさをおっぱいからおしゃぶりで解決しようとしたら、おしゃぶりが外れるたびに泣いて起きて探すことになったケースなどがありました。
母乳をやめることは赤ちゃんにとって大きな生活上の変化=成長であり、しかもその変化がよい方にだけ変わると思い込んでいるような話もちょくちょく聞きます。母乳をやめることで期待していることが本当に合理的なのか考えてからでも遅くありません。
実行する前に物事の起こる原因を考えてみることや、母乳なしになっても状況が変わらなかったときにどうするかについても前もって少し考えてみると、お母さんの選択は変わるかもしれません。
周りの人はよかれと思ってアドバイスしますが、それにそっくり従わないことに引け目を感じることはありません。状況は人によって違いますので「選択肢のひとつ」として受け入れるくらいでいいのかな~とsariは思います。。ただ、アドバイスする人は自分の選択がよかったと思っていますので、否定されるようなことは言われたくないですよね。だから、あなたはそれでうまくいってよかったね、と一言言ってあげると人間関係がスムーズに行きそうですね。
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