カップ授乳

災害時には飲む水の確保で精一杯。トイレはたいへん不衛生で、手を洗う水もない、という状況になります。
食器を洗う水もありませんから、ラップをお皿にかぶせて食事をして、ラップだけ捨てるという知恵も広まりつつありますね。
食器といえば、哺乳瓶もそのひとつかもしれません。
哺乳瓶は細長く、乳首はでこぼこした形なので、きれいに洗うためには多くの水が必要になります。2011年に1本洗うのにどれくらいの水がいるかを測った方がおられます。節約しても1リットル必要だと言われています。
じゅうぶん洗いきれずに、次回の授乳のときに前のミルクが残っていたりすると、赤ちゃんがお腹を壊す可能性があります。
災害時にお腹を壊すと、赤ちゃんの場合、おむつが足りなくなったり、お尻をきれいにすることが難しいかもしれません。着替えがなかったり洗濯できなかったりすると、よくありがちなおむつからあふれてしまった場合に、不衛生な洋服を着続けなければならないかもしれません。多くの人が密集する避難所では感染症も起こりやすいので、お腹を壊して体力の落ちた赤ちゃんには心配でしょう。つまり水が極端に手に入らない場合には、お腹を壊すリスクを避けたいものです。
哺乳瓶ではなく、使い捨ての紙コップを使うことで、上記のようなことが避けられるかもしれません。
実際に飲んでいる動画がyoutubeにあります。この赤ちゃん、ものすごくかわいいです。1分8秒あたりをどうぞ

そのほか、cupfeedingで検索するとたくさん出てきますので、参考にどうぞ
こういうことができると知る事は防災にもなります。
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左は日本で売っている授乳専用カップ 右はスウェーデン製です。こちらは使い捨てではなく、殺菌消毒できる素材です。医療施設のために開発されたものだそうです。(sariが教材用に持っているものを写真にとりました)
このようなものもあるそうです
Designed in Seattle, this $1 cup could save millions of babies

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Posted by sari