スリング

スリングを使い出したのはsariの第3子が生まれたころ12年前です。
使っておられる方の個人輸入?みたいな形で手に入れました。
周りに使っておられる方はいなかったので、チュートリアルビデオ(VHS!)を見てつけ方を学びました。
当時はよくびっくりされて「中に赤ちゃんがいた!」と言われたりしました。
今でも当時を知る人には、娘は「袋でだっこされていた赤ちゃん」と言われることがあります(^^;
よほど印象深かったのでしょうね。
スリングは布を輪にしてななめにかけて赤ちゃんをだっこする文化から発展してきたものです。昔から世界中の多くのお母さんがこのようなスタイルで子どもをだっこしていました。
2001年当時はスリングでの事故はアメリカで報告されていないと聞いていたのですが、今回記事を書くに当たって調べましたところ、事故の報告がありました。首の据わらない赤ちゃんが中で過度に首が曲がった形になり、気管が折れ曲がることによる窒息事故だそうです。
さらに横抱きは股関節脱臼の可能性もあるのでしないようにと日本では言われているそうです。
危険性の記事の例:CBSNews
母乳育児をするときにスリングは赤ちゃんをだっこしたまま授乳できるのでとても便利です。いい具合に授乳姿が隠れますし、買い物にいってお財布出すときにちょっと手を使えるのも便利だとsariは思って使っていました。
娘は赤ちゃんのころからカンガルーの袋のように愛着があって安心するようです。
今回は街で見かけるしんどそうな抱き方について書こうと思って調べ始めたところ、上記窒息事故を知って悲しい気持ちになりました。これから書く抱き方は赤ちゃんの首が曲がりすぎず、股関節脱臼もしにくいのではないかと思います。これが正しい抱き方、というのではありません。sariとその友人たちがこんな風に使って楽だったよ、という一例です。
さまざまなスタイルのスリングがあります。たとえばBaby sling wiki英語版にはさまざまな写真があります。子どもが人形をだっこするスリングはうちにもあります。自分がしてもらったようにするのがうれしいみたいですね。
sariのはわっかがついたタイプです。お母さんの体のサイズによって選びます。日本女性は大体petitでよいみたいです。が、1歳過ぎに買い換えたときサイズを間違ってしまいました。すでに娘の体も大きく危険性はなかったのでそのまま使いましたが、下の写真のスリングはsariが赤ちゃんサイズの人形をだっこするには大きすぎます。サイズのあったものを選びましょう。例にあげるのにサイズのあってないスリングですみません。
最初が辛そうなだっこ 次がより楽なだっこです。
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布が束になった紐状態ですと紐状のラインに圧力がかかります。布を広げて圧力を面で受けるようにすると、一点にうける圧力は分散されて楽になります。
そして赤ちゃんを下のほうでお母さんの体からやや離れ気味にだっこすると、赤ちゃんの体重が左の3枚目の写真のようにかかり、お母さんの腰が反ってしまいがちになります。実はsariはスリングの前に腰で支えるポーチタイプの抱っこ紐をこんな感じで使っていて、腰と首を痛めました。
また、赤ちゃんとお母さんが離れていると赤ちゃんが前屈してしまって危険な状態になる可能性があります。
右の写真では赤ちゃんを胸のあたり、思ったより高い位置でだっこしています。そして赤ちゃんがお母さんに密着するようにしっかり紐を引きます。さらに密着させるためにリングの上部の布だけをひっぱってみてもいいかもしれません(4枚目写真) こうするとお母さんの腰が反りません。赤ちゃんの体はお母さんに密着しているので前屈にはなりません。こんな風に高い位置で密着させると赤ちゃんの顔が近いので赤ちゃんの様子がよくわかります。
もちろん、赤ちゃんの手はW 足はMの形になるように気をつけます。
おまけ 授乳するときです。
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授乳なので赤ちゃんの体はお母さんに向いています。おなかとおなかがぴったりつくように抱きます。赤ちゃんの足はスリングの中でMの字になるようにします。手で赤ちゃんを支えます。反対を飲ませるときは赤ちゃんの向きを入れ替えてもいいし、スリングを緩めてそのままスライドさせて脇抱きのような形で飲ませる人もいます。この写真では今左を飲んでいます。右にスリングごと赤ちゃんをスライドさせると右を飲ませることが出来ます。スリングが緩んでいるときは特にしっかり腕で支える必要があります。
どんなグッズもまったく安全、というのはないかもしれません。sariが赤ちゃんのころにおばあちゃんが使っていた兵児帯でのおんぶですら、紐をあかちゃんの手の届くところにおいたままでは危険でしょう。どんなものであれ、より安全に使う心がけが必要だとsariは感じています。
#これはsariとその友人たちはこんな風に使ったよ、という一例です。おのおのが危険のない使い方を考えることが大切だとsariは思います。

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Posted by sari