情報の届きやすさと届きにくさ
このところ、ほぼbotと思われていたtwittterを利用しております。
そしてメディアリテラシーについても考える機会があり、少々個人的に不安な気持ちの中にいます。
なにかを「善」だとか「悪」だとか判断するときに「主観」は必ず入るでしょう。「善」や「悪」を決めるガイドラインなんてないわけなので。それをほかの人がどのように表現なさるのも、表現の自由だとも思っていますし、その考えを尊重しています。
sariが疑問に思うのは、Twitter・ネットにあがってくる意見は、本当にこの日本の平均的な意見なのだろうか、というところです。
なにか人に伝えようと思うのはどんなときでしょうか。新聞の投書を見ても、なにか「変えたい」という意見や「改善してほしい」「納得できない」というものが多いような気がしています（sariの主観でごめんなさい。本当は新聞の投書欄のデータを1年ほど取るべきかとも思うのですが）。また女子会や井戸端会議などでも「ぐち」で盛り上がることもよくある話だと思います。
もちろん、中には満足感を発信される方もおられます。投書でも「こんな親切を経験した」というようなものですね。きっと取り立ててお知らせしたい素晴らしい経験をなさったのかもしれません。
それに引き換え、「普通の満足」はどうでしょうか。日常的な話なので、取り立てて発信するほどのことでもない、と思われるむきもあろうかと思います。
もしかしたらネットには「特に発信したい強い経験や思い」もしかしたら納得しがたい経験に対する怒りの含まれたそれが、リアル生活より濃縮されているのかもしれないとsariは思うのです。
新聞の投書欄は、新聞社の担当者が投稿から選定なさるので、そのチョイスに編集者や新聞社の意向が含まれるかもしれません。
メディアはスポンサーや売り上げによって活動しているので、そういうものも影響する可能性があります。
お金出してもらっている人（会社）には気分よくいてもらいたいと多くの人は思うでしょう。
雑誌の記事型広告のように、記事なのか広告なのかわかりづらいものもありますね。
最近コンビニで見た雑誌は「広告がないから言えるんです」みたいな文言が表紙にありました。
sariはwebプログラミングが趣味なので、いくつかサイトも運営しています。
パソコン通信時代からインターネットに移り変わるのをリアルタイムで経験してきました。
サイトが増えるにしたがって、検索で上位に来なければだれの目にもつかないという状況になってきています。
検索サイトは順位の決め方を公開しておらず（当たり前ですが）、サイト運営者は順位があがるよういろいろと工夫をしています。
テクニックだけではなく、もちろんコンテンツも重要なのだろうと思いますが、検索サイトでは中身の吟味はされないのか、科学的根拠のない内容のサイトや、ほぼ書籍丸写しのアフィリエイト目的かなと思われるサイトが上位に出ることもあります。
広告はお金をだしているだけあって、いろいろなところでヒットしやすいです。
そして広告ではなくても、本を出版していたり、グッズ販売などあれば、紹介されることも多く、通販サイトでも出てくるでしょう。
本はレビューなどもありますし、一度紹介されればどんどん広まる可能性があります。
広まっているからといって、内容が（科学的に）妥当なものかどうかはわからないので、読み手が判断する必要がありそうです。
リンク（引用数？）が多いほど信頼がおけるともいえません。
母乳育児の情報について、冒頭で書いた不安になっていることがあります。
たくさんの悲痛な「母乳育児支援で辛い思いをした経験」を読むと、そういう「被害者」ばかりのように思えて、「すべての母乳育児支援はけしからん」というストーリーが展開されるのではないかと。母乳育児を支援する人はすべて悪！のようにレッテルを貼ってしまうと、分かり合おうと対話することも難しくなるような気がするんです。
そうなってしまうと、「母乳で育てたいと願うお母さん」が元々手に入りにくい科学的根拠ある情報をさらに手に入れにくくなるのではないかしら、と心配なのです。
このブログ、無料スペースだったので、広告が出てました。内容は運営会社が決めるので、プロフィールにお断りを書いていました。ですが、無料の情報は無料の価値にすぎないと以前言われたことを思い出し、今日から有料プランで広告をなくしました。
これでなにが変わるってこともなく、sariのお財布と気持ちの問題にすぎません。ただの自己満足ですが、うちの娘が子どもを持つころには、「母乳で育ててみたいな」と思ったときに、たやすく「お母さんの気持ちをくみ、情報を提供し、その中からお母さんが選べる支援」が手にはいる世の中になってほしいと願っています。
参考文献：ごめんなさい。なしです。なのでデータのある科学的なことではなく、sariの考察にしかすぎません。
2017年1月追記：fc2からレンタルサーバーでドメイン取って引っ越しました。