信頼できる情報源

sariが医療者の方々と親交を持ち始めてびっくりしたことがあります。
それは医師も看護師さんも助産師さんも、大抵のお母さんが想像しているほど母乳育児について学校で学んだ事がない、という事実です。
ある医師にお聞きしたところ、母乳の生化学の話はあったけど、授乳については習っていないといわれました。
ある助産師さんは、学校の先生が「**を食べるとおっぱいがおいしくなる」と言っていたので、ずっとお母さんたちにもそういい続けていたそうです(彼女はそれに根拠がないことを知ってびっくりしていましたが)
教科書にも最新の情報が書いてあるとは限らないそうで、sariも大きな本屋さんで母性看護の参考書(?)のようなぶ厚い書籍をチェックしたところ、科学的根拠のない記載を見つけてしまって驚きました。
これはオーストラリアでもアメリカでも似たような状況のようです。
ネットで、「医師がこのように言ってた」という匿名の書き込みのあとに「それは知らなかった。じゃあそうしなくちゃ」という書き込みを見ました。
知らない人が医師が言ったといえばそれが正しいかどうかわからなくても信じてしまうのかなあと、「医師」の信頼の高さ(?)にびっくりした次第です。
「医師が言った」それだけで出所もなく信じて、自分の子育てに採用していいものかどうかsariはちょっと心配になりました。
母乳育児についての科学的根拠ある専門知識を持っているのは「国際認定ラクテーション・コンサルタント」 もしくはIBCLCと呼ばれる人たちです。
彼らは受験資格(5年間で300-1000時間の母乳育児相談経験と母乳育児の専門教育を90時間学習しなくてはなりません)を満たしたのちに、試験を受けて合格した人のみIBCLCと名乗れます。合格後も5年で75時間の教育を受けて再認定され、10年目はもう一度試験を受けます。そうすることで最新の情報を持ちます。
ちなみに英語でLC(ラクテーション・コンサルタント)は母乳育児の相談員という意味です。国際認定、というところが大きな意味を持つのです。
もちろん、独自に学んで母乳育児支援に大変な知識を持っている医師も助産師もおられます。ただ、私たち一般の母親にとっては誰がそうなのかを見分けられません。信頼できる情報源としてIBCLCというものがありますよ、というお話でした。
参考サイト:IBLCE(JAPAN)

所感

Posted by sari