災害時2

2018年8月9日

災害時1から続きました。1では災害時における考え方を書きましたので、読んでいただけるとうれしいです。
ここでは情報提供の資料を紹介します。
カップ授乳など人工乳を安全に与えるための情報が含まれます。複数の母乳育児支援団体が発信元ですが、母乳で育つ赤ちゃんのことだけでなくすべての赤ちゃんの健康に利益がもたらされるよう、情報発信しています。
災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会
ラ・レーチェ・リーグ日本 災害時の母乳育児支援
NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会 母乳育児情報 → 3.災害時の乳幼児栄養・母乳育児支援情報
先進国災害と乳児栄養 を見ると、母乳で育つ場合、必要物品がかなり少なくなることが写真で示されています。災害時の人工乳の調乳方法について触れています。災害時には水不足から、洗浄に水を哺乳瓶ほど必要としないカップでの授乳についても書かれています。
母乳育児支援ネットワーク 世界母乳育児週間2009年 パンフレット日本語版 母乳育児 災害時・緊急時を生き抜くために 準備はOK? が災害時の情報提供をしています。
最後のパンフレットですが、ハリケーンで屋根の上に取り残されたお母さんと赤ちゃんの話が掲載されています。生後2週間赤ちゃんは人工乳で育っており、5日間安全な水が手に入りませんでした。救助された後亡くなってしまうのですが、救助されたお母さんは胸が痛いと訴える話です・・・。胸が痛むということは、乳房が張っている、つまり母乳が作られていたんですね。同じ屋根の上には多くの人がいたそうです。彼女には母乳をあげることは思いつかないことだったのでしょう。
人工乳が世の中にとってスタンダードになるということは、母乳をあげることが思いうかばない、そんな危険をはらんでいるという悲しいお話です。
くどいようですが、知識はお母さんの選択の幅を広げます。情報を得た上でお母さんがした選択を尊重する世の中になるといいのになあと思います。

災害時

Posted by sari