よかれと思ってのこと

多くの人が「よかれ」と思っていることが、実はそうではないということが世の中には多々あります。
例えば、joyful授乳室マークmini.jpg
こんな授乳室マーク
赤ちゃん、哺乳びんひとり飲みしてます。
「授乳室マーク」で検索すると、同じようなひとり飲みしている赤ちゃんのデザインのマークを販売しているサイトが見つかります。
哺乳びんマークにしてしまうと、本来プライバシーが必要な母乳育児している人の必要性が伝わりにくいですし、哺乳びんというシンボルを使うことで「赤ちゃんは哺乳びんで飲むものだ」というメッセージにもなります。そういうイメージを持ってしまうと、いざ子育てするときにいままで持っていたイメージが育児を阻害する可能性も出てきます。
建築関係の方にはbficon-web.gif
このようなアイコンが世界中で使われていることをお知らせしたいところです。
哺乳びんといえば、こんなニュースを見つけました。
http://www.shibaura-it.ac.jp/news/2016/40160113.html
「シニア世代の育児参加を促す孫育て用 哺乳瓶 が商品化されました」
で百貨店での販売展開されるのだそうです。哺乳びんについてはWHOの母乳代用品のマーケティングに関する国際規準で販売促進の規制の対象になっており、日本もこの国際規準に賛成しています。作るのと売るのはOK!だけど販売促進広告はNG というのがものすごく簡単にいうと国際規準です。モノはユニバーサルデザインでいいだけに売り方にも気を配っていただけるといいなあと願っています。
おしゃぶりも国際規準の対象(人工乳首)ですが、そもそもおしゃぶりを使うと母乳育児が阻害される可能性があると言われています。

赤ちゃんの気持ちがわかるデバイス!? 「おしゃぶりセンサ」開発者インタビュー


赤ちゃんの気持ちがわかるデバイス!? 「おしゃぶりセンサ」
おしゃぶりは母乳を飲む機会の減少の可能性がありますし、乳頭混乱という母乳をうまく飲めなくなる状況を作り出す可能性もあります。研究のあと、一般販売をするのでしょうか。その際にはおしゃぶりのリスクも知っていただけるといいなとおもいます。
よかれと思って、より便利になるように、と作ったものの売り方は気を付けなくてはならない。
それを伝えるのは難しい問題です。
#この話は過去の記事をふまえて書いています。決して哺乳びんを使っていることを非難しているわけではありません。これから母乳育児したいと思うお母さんにマイナスの影響を与えないように売り方の規制が必要というのが国際規準です。売ることも使うことも問題ありません。

作者より

Posted by sari